決算　今期を振り返って

10月も既に半ば過ぎですが…

SCM　EXPERIENCEは昨年10月1日に個人事業から法人成り、合同会社SCMとなってから無事一期目を終える事ができました。

（平成23年2月にサラリーマン辞めてから丸3年経過、現在4年目）

合同会社、というとあまり馴染みのない言葉かもしれません。

割と最近できた法人格で、

「自らが出資し、自ら業を営む会社」

という趣旨の会社。当社のスタンスにピッタリなのです。

株式会社よりも登記コストが格段に安いのが、実は選んだ一番の理由なのですが。

で、私の肩書き。

「代表取締役社長」

などという肩書きに正直憧れもあったのですが、

合同会社の場合は

「代表社員」

ん？あんまり格好良くない。

株式では専務～とかになる役員はもっと悲惨。

「社員」

社員、といっても会社役員なんですよ～！

ま、そんな体裁はどうでもいいです。

 

決算前、というと儲かっている会社は税金対策で経費を使いきっちゃえ～となるのですが、当社は経理が追いつかずどれだけ利益が出ているのかも分からないので、そんな華やかさもなく。

ちゃんと数字が出るまではハラハラドキドキです。

 

数字はあとからついてくるとして、仕事内容を一年振り返って。

「大手ポータルサイトに頼らず、自社ホームページ主体のNET集客」

という目標は、ほぼ達成できたといえます。

最近ではグーやカーセンサーからよりも、ホームページ経由の問い合わせの方が圧倒的に多いです。

他県遠方からの注文が多いのも、ネット媒体が上手く働いている証拠でしょう。

これはひとえにWEB担当MYK氏の功績がかなり大きいです。

 

逆に地元のお客様がそれほど多くない理由も、理解しています。

当店は工場地帯ど真ん中ですが、面している道は朝夕は車の通りもかなり多いのです。

通行人からの来客も望める立地です。

しかし。

一度でもご来店した事がある方はご存知かと思いますが、

はたから見ると何屋かわからない、怪しい謎の店なのです。

ジムニーは沢山置いてあるけどプライスボードなどは一切無し、売り物なのか何なのか分からない。

（ほとんどが既に売約済みなので仕方ないのですが）

さらに古い変な車も沢山あるし、乱雑としているし、看板も小さい。

常に車が一杯で、どこから入ったらいいかも分からない。

中古車屋なのか修理屋なのか、通行人からすると得体の知れない謎の店。

入るのにはとても勇気が要ると思います。

サラリーマン時代には、「外から見て活気のある入りやすい店作り」というのをかなり口うるさく言われ、

それにより来店数が歴然と変わるのはよく分かっています。

しかし、ほぼ自分一人で運営している状況でそこまでやるのは不可能です。

これは今後の課題です。

 

おかげさまでジムニーコンプリートはかなりの台数の注文を頂いています。

現時点でも約10台のバックオーダーがあり、ここ数年は注文が切れたことが一度もありません。

これは大変喜ばしい事なのですが、同時に限界も感じてます。

塗装とエンジンのオーバーホールは外注業者さんにお願いしてますが、その他の仕上げ整備作業はほぼ自分一人でやっています。

来店接客からメール問い合わせの対応、その他雑務まで。

もちろん注文車輌製作以外にも、車検や一般整備、修理などの仕事もあり。

おのずと月に製作できる台数は限られ、注文が溜まる一方。

古い中古車ベースゆえ、想定外の手直しが必要になる事も多く、納期も延び延びでご迷惑をおかけしている状況です。

いくら注文が沢山あっても、納車（現金化）できなければ経営を圧迫します。

その間にもベース車輌仕入れ、部品仕入れや外注工賃などお金は容赦なく出て行きます。

自分一人が生活していくには困らない稼ぎはありますが、このままいくと衰退していくのは目に見えています。

 

今期は、新たにスタッフが一名増えます。

開業前から、色々な面で助けてもらった人物。

ようやく長年勤めた会社を辞め、当社に来てくれます。

従業員というよりも、会社役員扱いです。

 

別にもう一人、スタッフ募集告知を見てくれた方から問い合わせが。

会ってお話させて頂きましたが、なかなかの好青年。

まだどうなるかは分かりませんが、仲間に加わってくれたら嬉しいな。

 

今までは「依頼された目の前の仕事」をこなすのが精一杯でしたが、

やりたい、やってみたいクリエイティブなアイディアは沢山あります。

 

当面の課題は、

ジムニーカスタムコンプリート製作のスピードUP、そしてクォリティーUP。

メール問い合わせ返信のスピードUP

常に新しいカスタムプランの提案。

大量に眠っているジムニー以外の車輌のカスタムプランニング、販売

きれいなお店作り

ガレージ販売のパッケージ化

 

といったところでしょうか。

 

今期は、攻めます！

 

そして、全てのお客様、無理な要望も聞いてくださる外注業者様、部品、資材仕入れなど関わってくれている全ての業者様への感謝の気持ちは決して忘れません。

 

今後とも、合同会社SCMをよろしくお願い申し上げます。