ジムニー 2016年11月9日

SCM EXPERIENCE NEW STYLE CUSTOM JIMNY 2017 オリジナルリヤバンパー発売のお知らせ

普段はお客様のオーダーにお応えるのがやっとの当店ではございますが、

店のイメージを色濃く出したデモカーをいつかは作りたいな、とずっと思っていました。

ジムニーファンの皆さんはご存知かと思いますが、

「ジムニー天国」という雑誌が年に一度発行されます。

全国のジムニーショップさんが、自慢のデモカーをこぞって掲載する雑誌です。

お待たせしてしまっているお客様には心苦しい限りですが、

これを機会に当社もデモカーを製作することとなりました。

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アメリカにICONというSHOPが存在するのをご存知でしょうか。

私は少し前のアメヘッドという雑誌でその存在を知ったのですが、

60年代のフォードブロンコや、ランドクルーザー40系の「ほぼ新車」を作っている会社です。

ベース車で使われる部分は、ボディーパネルのごく一部。

外板パネルは一周新品、フレームはART MORRISON製の新品。

(日本では考えられませんが、アメリカではフレーム専門のメーカーが何社もあるそうです。)

エンジンはメーカーから供給される現行の新品、

アクスルハウジングやサスペンションもアフターメーカーのハイパフォーマンス版。

そのお値段は軽く一台1000万円超えだとか。

それでも注文がひっきりなしで、立派にビジネスとして成立しているそうです。

日本ではとても考えられないことですが、アメリカにはこのようなSHOPが他にも沢山あるのでしょう。

 

これこそがまさに、我々が想い描くビジネスの理想形。

しかし、資金力など諸々の理由で実現は難しいところです。

さらに、市場が形成されていません。

日本でもオールドアメリカンをNEWフレームから製作している会社もありますが、

まだまだ一般には認知されていません。

どうしても日本のお金持ちは、わかりやすいロールスロイスとかフェラーリとかランボルギーニなどのヨーロッパの高級車に走りがちですよね。

古いSUV、ましてやジムニーなんて高いお金を払う対象ではないのです。

 

そんな状況下、現実的な予算内でやりたい事を詰め込んだ、今回のデモカー。

外観は、極力シンプルに。

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アクセサリーをゴテゴテつけるのではなく、引き算の考え方でジムニー本来の魅力を引き出すことに徹する。

そして、ボンネットフードを開けると視界に飛び込んでくるのが、ド派手なエンジンルーム。

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ボディーのシックなソリッドブラックと対照的な、目が覚めるようなレッドのインナーフェンダー。

そして、渋く輝くアルミ地のエンジン。

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見えない所にとことん拘る。

表現したかったのが、着物の裏地に拘る「和」の心。

このエンジンルームはかなり手がかかりました。

エンジンを降ろし、補機類も出来る限り外してペイント。

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搭載するエンジンは、当然当社でフルOH。

ヘッドカバーやインマニ、インタークーラーは丁寧にハンドポリッシュ。

オルタネーター、ACコンプレッサー、スロットルボディーはリビルト交換。

アルミ地の部品は、磨く。

プラスチックや黒塗装部品は、清掃して再塗装。

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バッテリーはオーバースペックは承知の上で高額なオプティマ製を搭載。

 

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苦労の甲斐あって、見せても恥ずかしくないエンジンルームに仕上がったと自負しております。

欲を言えばワイヤータックド(ワイヤーハーネスを隠して引き直すこと)などもやってみたいのですが、今回はここまで。

 

この車のもうひとつのポイントが、リヤバンパーです。

当社オリジナルデザインで製作を依頼してあったのですが、ようやく試作品が出来上がってきたのでデモカーに装着することができました。

製作を思い立ったきっかけは、従来の社外バンパー用LEDテールレンズのクォリティーの低さからです。

デザインは悪くないのですが、

水が入る(いくらコーキングしても駄目なものは駄目)

一部不点灯になる(LEDが一箇所でも点かないと車検NG)

大きさにばらつきがあり、少し削らないとバンパーに入らない場合がある

クリアレンズ面の劣化、黄ばみ

等々、散々悩まされてきました。

(全てがという訳ではなく、製品制度にばらつきがあります。)

しかし他に選択肢が無く、仕方なく今まで使ってきました。

LEDではなく電球タイプ(実は古い日産のトラック用純正品)は物は悪くないのですが、

JA22に装着する場合はボディー側を一部切断加工しなければならないので少し厄介です。

 

何か他に使えるレンズはないかと探していたところ発見したのが、ボートトレーラー用で売られている楕円形のもの。

USでは汎用規格品らしく、トラックなどでも装着されているのを見かけます。

ボートトレーラーで使われるということは、防水性も期待できます。

ボートを着水させる際にトレーラーごと進水するので、水が入ってしまっては使い物にならないのです。

デザイン的にはジムニーに使うにはもう少し小さいほうがバランスが良いのですが、

機能性優先でこのテールに合わせてバンパーをデザイン、製作しました。

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デザインも悪くないと思います。

なによりも同じようなデザインのバンパーは市販されていないので、他とかぶりたくない個性派のあなたにもお奨め。

全長やレンズの位置はきちんと計算のうえ、軽自動車登録で車検問題ないように作ってあります。

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初回生産分で20本在庫ございます。

単品販売もいたしますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

また、現在オーダー製作中の方はこのバンパーに変更可能ですので、ご希望の方はお申し出下さい。

 

実はこのデモカー、内装はまだ仕上がっていません。

外装もまだ少し、やりたい事が残っています。

これから随時仕上げていく予定です。

そして、FOR SALE オーナーさん募集中です。

平成9年後期の5速MT。

お問い合わせお待ちしております。

 

 

 

 

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