ジムニー / エンジン 2020年10月9日

純正部品値上がり 旧型ジムニーの純正部品供給状況について

ここ最近でスズキ純正部品の価格改定があり、

全体的に値上がりしました。

特に旧型車用部品の上げ幅が大きく、

物によっては倍近く上がっている物も。

 

心配になり、弊社でよく使う部品をピックアップして金額を確認しました。

エンジンオーバーホールで使う部品でいきますと、

F6A、K6A共に1機あたり約3万円の値上がり。

人気のJA11 1型純正グリルも約5000円値上がり

ゴムモール類もいい感じに上がってます。

 

現在ご契約頂いている方は価格据え置きでいきますが、

ここから先のご注文は新価格での対応となります。

エンジンオーバーホールの基本価格は部品の値上がり分値上げします。

 

価格改定は過去にも度々あったことであり、

それほど驚きはしません。

特に古い部品は保管期間が長くなる分、

保管料のような意味合いで値上げされるそうです。

 

問題になるのは廃番になる部品です。

 

つい最近、SJ30型にお乗りのお客様からエンジンOHの見積もり依頼があり、

必要部品の在庫確認をしたところ、壊滅的な状況でした。

エンジン部品のほとんどが廃番になってしまったのです。

数年前にはそれより古いSJ10でもエンジン部品は揃ったのに、状況は変わってしまいました。

SJ10で言えば、ブレーキのカップキットが廃番になりました。

ブレーキ関係は重要保安部品になるのでどんなに古くても供給されてきたのですが、

これも時代の流れでしょうか。

JA11やJA22も例外ではありません。

慌てているのが、燃料ポンプ。

JA11が少し前に廃番になりJA22用流用で対処していたのですが、

ついにJA22用も廃番になってしまいました。

まだこれだけ沢山走っている車の燃料ポンプを廃番にするなんて、スズキさん正気ですか?

弊社でも過去に、燃料ポンプの不具合は何回もあり交換してます。

安い社外品はありますが、あまりに安くて怖くて使ったことがありません。

早急に他車用流用で使える物がないか検討する必要が出てきました。

(画像は弊社が在庫で持っていた最後の1個)

 

自動車メーカーにとって、古い車の部品供給は悩みの種のようですね。

それこそ赤字なんでしょう。

トヨタなんかは合理主義ですから昔から打ち切りが早く、

ニッサンやスズキなんかは頑張ってくれていた方です。

 

こういった面では、アメリカが羨ましいですね。

古い車を乗り続ける事が文化として定着してますので、

部品供給で困ることはありません。

例えば、私が持っている1964年製造のシボレーシェビル。

エンジン本体は未だにGM純正の新品が買えます。

リビルトではないですよ、新品です。

また、機関部品は当然のこと、外装パネルなどもリプロ新品が出ています。

それこそ、1台丸々新品で組めてしまうほど。

1930年代のフォードですら、

新品のフレームだけを作っているメーカーが何社もあるという驚きの状況。

スケールが違いますね。

 

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