ジムニー / エンジン 2019年8月8日

ジムニー オイルクーラーの効果

弊社テスト車輌に空冷オイルクーラーを取付けましたので、その効果を検証したいと思います。

その前に、使用オイルの話。

現在、テスト車輌に使っているのはMoty’sのM111、15W50です。

自分でバイクのエンジンを開けているとあるお客様から、

「以前はMOTULの300Vシリーズを使ってたけど、こっちの方がいいよ!」

と勧められ、代理店契約を結び仕入れたオイルです。

リッター当たりの値段は300Vよりも高いレーシングスペックオイルです。

春くらいに高速道路でテストした時の各温度です。(オイルクーラー装着前)

油温は一時的に120℃近くまで上がってしまいました。

アイドリング時の油圧は1Barを切ってしまったものの、ワーニングランプが点灯するほどではありませんでした。

多少たれているものの、優秀です。

今までの経験からすると、このくらいの温度になるとワコーズでもモチュールでも、普通よりもちょといいグレードくらいのオイルでは完全に熱ダレし、油圧のワーニングが点きます。

 

オイルクーラー取付け場所です。

現在は社外バンパーですが、将来的に純正バンパーに戻す事を予定していますので、

グリル開口部よりも下方に設置しました。

よって、現在は風当りはあまり良いとはいえません。

 

晴天、気温約30℃。エアコンON。

市街地走行でこんな感じです。

水温、油温共に80℃前後で安定。アイドリング時の油圧は1.5Barくらいあります。

以前は同じような使用条件ですと油温は90℃くらい、アイドリング時油圧は1Barを切るか切らないかくらいでした。

目的地に着き、エアコンを付けたまましばらくアイドリングさせておくと、

水温は若干上がりましたが、(走行風が当たらなくなったため)

なんと油温は下がってきました。

ジムニーのエンジンには水冷オイルクーラーがもともと装着されていて、

油温と水温が同調するようになっています。

通常はアイドリングさせておくと油温は水温と大体同じくらいに落ち着くのですが、

油温が水温を下回ったのは驚きです。

オイルがコアを通過するだけで、風が当たっていなくても効率的に冷やしているのが分かります。

 

ちょっとスピードを上げた走行時です。

同じ気象条件で、5速でエンジン回転数3000~4000rpmくらいでの巡航です。

反射で見えませんが、水温は90℃ジャストくらいで安定。

(水温センサーはラジエターアッパーホース側、ラジエター通過前の水温です。)

ジムニーのラジエターは意外と余裕があるので、けっこうハイペースで飛ばしても水温がこれより上がることは稀です。

そして油温もさすがに上がりますが、今回は100℃までは到達しませんでした。

 

結論

各領域において、平均10℃前後油温が下がったことが確認できました。

チューニング車は当然ながら、

高回転、高負荷状態で運転することが多い方、

3速までしかないJA系のオートマ車で、高速走行の機会が多い方、

にはお勧めのメニューです。

 

また、熱ダレしにくいレーシングスペックのオイルでも、110℃以上にさらされると性能の低下が著しく早まるそうです。

車にとって過酷なこの季節、ご検討頂ければ幸いです。

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